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輸入だけに頼って経済回復をはかった日本の致命的な誤算

スズキ、世界生産は2割減にとどまる…1月実績

2009年2月25日

スズキが25日に発表した1月の生産・国内販売・輸出実績によると、世界生産台数は前年同月比20.3%減の17万7085台と、2割のマイナス幅にとどまった。

国内生産は同21.2%減の7万8919台と不振だった。国内向けは堅調に推移したものの、輸出が大幅に落ち込んだため。
 
国内販売は同3.5%減の4万7824台だった。『パレット』、『アルトラパン』、『キャリイ』が堅調だった。軽自動車市場のシェアは33.3%で、前年同月よりも1.1ポイントアップした。
 
輸出は、北米向け、欧州向けが減少し、同56.1%減の1万7241台と、5か月連続でマイナスとなった。
 
海外生産は同19.5%減の9万8166台だった。ハンガリー、パキスタンで生産台数が減少、6か月連続でマイナスとなった。
JUGEMテーマ:ニュース
大手自動車会社8社が前年同月比半分近くの生産台数の落ち込みを記録する中、スズキは比較的落ち込み幅が小さかった。

そしてスズキの落ち込みの原因もじつは輸出の不調によるものであり、国内販売は堅調であったようである。
さて、このことと世界不況、日本の不況のこれからの展望および対策とはじつは大きく関連している。

日本の景気は政府発表によると昨年前半まで順調に回復してきた。
しかしその根拠はほとんどが好調な輸出頼みの状況であった。

この十数年の自動車の販売台数を見れば一目瞭然なのだが、90年代に自動車販売台数で首位を占めていたカローラなどの普通自動車の販売は落ち込み、現在、販売台数でトップの車種といえば、ワゴンR、ムーブなどの軽自動車になっているのだ。
スズキの国内販売は全社中で比較的堅調なのは、じつはこの点、スズキの主力商品が軽自動車であるという理由だと推測される。
これはどういうことか?

つまり昨年までさかんに景気回復、景気回復と喧伝されてきたが、実際には消費者の購買能力は非常に落ち込んだままであり、その結果として自動車の主力商品がより低価格の車に推移してしまったのだということがいえるのである。
ともかく消費者の購買能力が以前より落ち込んでしまったということである。

その主因はこの数年の景気回復が、特に大手企業の人件費、経費削減、その一貫として業務委託や派遣などによって企業が多くの内部留保を溜め込む結果になったことによるのである。

金は天下の回り物という言葉があるが、金、資金というものはどこかの金庫に眠ってしまっては経済を潤していかない。
たくさん儲けたらそれは労働者や下請企業などに吐き出して、その吐き出された資金で、たとえばトヨタの場合また世の中にめぐりめぐった果てに誰かがトヨタの自動車を購入してトヨタ自身に還って来る、そういう流れがなければ結果として社会全体は潤わないし、企業自身も市場が広がらないのである。

しかしここ数年、大企業はそういう流れを断ち切って、なるべく経費を、必要な経費まで削減して儲けを内部留保してきた。
そして一旦不況になって輸出が減ると、さらに大きな負の連鎖となって各企業を直撃するのである。

今年の春闘で各社の労組はベースアップを要求するそうであるが、どの企業も跳ね除けるであろうと予想されている。
しかし、トヨタやキャノンなどにはここ数年でために溜め込んだ内部留保が存在するという。

本当の経済回復のための近道はそれらの企業がその内部留保を取り崩して思い切ったベースアップに応じることなのである。

ベースアップにより多少は余裕が出来財布の紐が緩んだ社員が世の中に余分にお金を落とす。
それに関連した店舗や企業の中で売り上げが上がって収入が上がった人が、古くなって買い替え時期の来たマイカーの予算をちょっと上げて、軽自動車にしようかな?と思っていたところを、トヨタの車にする。
そういった世間にめぐるめぐった結果が自社の売り上げの回復につながるのである。

しかし現在のところまったく逆の状況である。
町人の知り合いでも昨年何人かがマイカーを普通車から軽自動車に(ガソリン高の影響もあり)買い換えた。

それにしても去年前半までしきりに日本の景気は回復した回復したといっていた連中は何を見ていたのだろうか?
どこを見たら国民の所得も上がらない、GDPの世界順位も下がるだけの「景気回復」などあるのだろうか?
いや、こういったカタチで日本の貿易収支が赤字になることなど別にたいしたことではない。
といっては失礼だが、産業というものはいつか活力を失うものであるし、いつまでも一人勝ちで永久に日本の産業だけが強いと考える方がおかしい。
しかし、その凋落の仕方、負け方にもいい負け方と悪い負け方がある。
今回の日本の貿易収支の赤字化景気悪化最悪の負け方である。
なぜなら勝っている時、つまり貿易収支が黒字であればその間資金が広く国民の懐を潤してくれれば、広く深い国内市場を形成できる。
それは輸出の落ち込みによる景気悪化を緩やかに吸収する受け皿となる。
しかし今の現状はその受け皿すら壊してしまっているのである。
これは本当に致命的である。

情けは人のためならず」という言葉がある。
現在は違った意味で使われることもあるが本来は、情けをかけるのは他人のためにかけるのではない、よい事をすればそれは人を助け、助けられた人はまた同じ「情け」をもって人に接し人を助けそういう善行が広がっていく。
そしていつか自分が困ったときに自分にその善行、情けが返ってきて助けられる、つまり将来の自分のためになる、という意味なのである。
現在では情けをかけるのは人にためにならないからかけるな、という意味で使う人もいるが、まったく逆の意味で、情けをかけると他人だけでなく自分のためにもなるから、かけましょうという意味なのである。

経済というのも同じである。
他人にきちんと報酬を与えて、払うべきお金をきちんと払っていると、また自分のところに帰ってくる
それが景気というものも押し上げるのである。
昔の町人はそういうこともきちんとわかっていた。
こういうことが理解できないのも日本人の価値観が弱肉強食のサムライ的な価値観に毒されたからだろうか?

今日の町人の一分である。

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  • 2017.07.25 Tuesday
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  • 22:22
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コメント
こんにちは。

まったく同意見、仰るとおりと手を叩きました。
企業が利益を溜め込み、社員に渡さないで金の流れを断ち切る。
その結果、「企業」の景気は良くても、庶民の「景気」は良くならない。

この悪い流れは2〜3年前にも分かっていたのに、変えられなかった。
それが、今回の不況の原因だと自分は思います。
コメントありがとうございます。

大企業の不健全な「合理化」によって、本来世間に景気上昇のための活力となるべきだった「カネ」は行き場をなくして近年の世界的な相場の乱高下を生み出しました。
昨年の原油高騰、穀物高騰といった現象にもここから派生し、世界的な流れになった世界不況の根源が見て取れたようにも思います。

そしてそれに対する根本的な解決策はいまだ提示されていません。

よろしければ昨年のエントリーでその辺を町人流に突っ込んでおりますのでどうぞ。
http://chonin-japan.jugem.jp/?eid=159#sequel
  • chonin-minor
  • 2009/02/26 10:36 PM
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