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愚かなメディアの北朝鮮報道の無意味さとそれを利用する安倍内閣

「世界に能力誇示」 平壌市民、ミサイル称賛
2017.5.22 20:49


 北朝鮮メディアが新型中距離弾道ミサイル「北極星2」の発射実験に「成功した」と報じた22日、平壌市民からは世界にミサイル能力を誇示したとたたえる声が聞かれた。
 平壌駅前に設置された大型スクリーンで発射のニュースを見た男性市民、姜東摂さん(32)は「北極星2の発射実験に再び成功し、わが国の威力を全世界にとどろかせた。頼もしい国防科学部門の科学者、技術者らを熱烈にお祝いする」と述べた。
 女性市民の金一心さん(22)も「私たちの国防力は北極星2のような核攻撃手段によって担保される。敵がいくら制裁を加えても、私たちの前途を阻むことはできない」と強調した。(平壌共同)


http://www.sankei.com/smp/photo/story/news/170522/sty1705220022-s.html
酷い内容の記事である。
ネタ記事としか思えない。
少し前のサンケイの写真ニュースである。
写真はリンク先を参照していただきたい。
安倍内閣下におけるメディアコントロールの典型だ。
事実を報道して真実を伝えない。
バカでなければ、この報道を見てそのまま「あー、北朝鮮のみんなはミサイルの発射を喜んでいるんだろうなぁ」と思うだろうか?

まず、考えて欲しいのが今の北朝鮮の政治の現状だ。
ご存知のように金正恩とその一派の独裁体制なのだ。
しかもその暴虐ぶりは頂点を迎えている。
金正恩は自分にとって邪魔な存在なら、叔父であろうが兄であろうが殺すような人間なのだ。
その独裁体制下で、顔や実名をさらけ出して本心を吐露できる人間がどれだけいるのだろうか?
外国のメディアとは言え、そのカメラの前で体制批判などすれば、本人は元より家族の命まで危険に晒すであろう。
いや、仮に本心を話したとしても当局の厳重な監視下における取材である事は明白なのである。
即座に録画した機材や内容は没収され、当然放送するにも至らないであろう。
そんな偽りの言葉を取り上げて何の意味があるのだろうか?
それともサンケイの記者とはそんな事もわからない知的障害のある面々なのだろうか?
平壌市民のほとんどは被害者でしかない。
真実を知らされていないか、もしくは知っていても握りつぶされ下手をすると殺されるわけなのだから政権側に阿った発言しか引き出せない。
と言う事はこんな報道をしても逆に金正恩の独裁政権側の結束を強調するだけで、敵に利する以外の意味が見出せない。
それどころか将来重大な人権侵害を起こす危険性があるのだ。
例えば将来北朝鮮の体制が崩壊して新たな政権、または韓国と統一したのちに、このような映像や画像が残っていたら当人はどうなるであろう?
大抵独裁体制が崩壊すると、しばしば旧体制側に対する報復的な暴力行為が横行する。
その際にこのように旧体制を擁護するような言動が映像や画像で残っていたら、当人はどうなるのであろうか?
そのような結果になってもそれは真実を伝える勇気がなかった当人の過ちだと割り切れるだろうか?
金正恩の敵に対する残虐な仕打ちを見て、それが自分は当然ながら家族の身にまで及ぶ危険を考慮してでも批判できる人間がどれだけいるのか?
そのような配慮も出来ないマスコミに報道の自由を振りかざす資格があるのか?

それは日本の国内においても同様なのである。
「かぞくのくに」と言う映画がある。(以下商品リンク)

原作

この映画は在日朝鮮人であり、またその組織である朝鮮総連の重役の娘が原作と監督を務めた異色の映画である。
映画自体はフィクションだが、自身の経験を基にした作品であり、そこには在日朝鮮人の人々の置かれた厳しい状況が描かれている。
興味がある方は見て欲しいが、端的にいうと、彼等在日朝鮮人もやはり言いたい事が言えない状況に置かれているという事だ。
なぜ?
北朝鮮ならともかく日本にいるのであれば言論の自由は保証されていると考えの浅い人間は思うかも知れないが、現実はそう簡単ではない。
映画の主人公の家族もそうなのだが、以前北朝鮮は在日朝鮮人の人々を対象に帰国事業というのを展開していて、新しい国を作る為に協力して欲しいという祖国からの要請で、多くの若い人材が北朝鮮に渡ったのである。
それはまだ拉致問題や様々な北朝鮮の内情が明らかになる以前のことであったので、祖国復興の理想に燃えた若者が多く北朝鮮に渡り、また家族もみんなその熱意を後押しして日本から応援してきたのであった。
更に実のところ間接的に日本政府も協力してきた事実もある。
総連の重役であった作者の父もまた、自分の息子(実際には複数の息子達)を北朝鮮に送り込んでしまったのである。
彼等は当然善意から理想に燃えて渡ったと思うのだが、徐々に北朝鮮の内情が明らかになってきても帰国させてくれるわけもなく、今やほとんど人質状態になっているのである。
こうして9万人以上が帰国した事を考えると、現在の日本国内の在日朝鮮人の多くには北朝鮮本国に家族や親族を送り込んだままになっているという事なのだ。
その人質の存在ゆえに、在日朝鮮人の一部は北朝鮮への直接的間接的協力を余儀なくされているのである。
この映画にはそういう帰国者を家族に持つ在日朝鮮人の葛藤が描かれているのである。
彼等の多くは北朝鮮に人質を取られているゆえに声を上げる事が出来ない。
束縛されて言い返す事が出来ない人間を叩くのがサムライなのだろうか?
昨今のメディアにはそのような危うさを感じるのである。

更にどうかと思うのは安倍内閣だ。
ミサイル実験において金正恩に圧力をかけるのは当然としても、北朝鮮の一般市民や在日朝鮮人を敵にまわすべきではない。
むしろ北朝鮮の一般市民や在日朝鮮人については、日本人拉致問題と同様に人権問題として考えれば被害者なのである。
米韓と一緒に軍事的圧力を求めて一番被害を被るのは市井の人々である事を忘れてはならない。
増してや安倍内閣は森友や加計学園問題への注意を逸らすために北朝鮮のミサイル実験問題を殊更に強調し過ぎて利用しているように見受けられる。
殊更に北朝鮮の危機を強調して支持率の低下を防ごうとする様は逆に危機管理能力としてどうなのだろう。
はるか朝鮮半島で、特に東京を目指したわけでもないミサイルの実験で東京の地下鉄を止めたりするのはあからさまな危機の政局利用と見られても仕方ないのではないだろうか?
それだけではなく、狼少年の逸話と同様に、無用に緊張感を煽り続ける今の防衛政策により、逆に有事の際に日本の国民の対応を誤らせる恐れがある事も警告しておきたい。

ともあれサムライではなく、町人の視点で北朝鮮問題を模索したい町人の一分である。

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